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ホーロー鍋のデメリット・メリット|向いている調理法や手入れ、選び方

ホーロー鍋のデメリット・メリット|向いている調理法や手入れ、選び方


耐久性に優れ、鮮やかで美しい色合いと光沢が魅力の「ホーロー鍋」。機能性に優れている一方で、「扱いが大変そう」「プロや料理上手な人が使うもの」といったイメージをお持ちの方も少なくないと思います。本記事では、ホーロー鍋のデメリットやメリット、長く使うためのコツ・注意点、選び方などを解説します。

ホーロー鍋の特徴

ホーローは鉄やアルミなど金属製の表面に、ガラス質の釉薬(ゆうやく)を焼き付けてコーティングした素材のことです。鍋のほか、キッチンや浴槽、マグカップ、ケトルなど幅広いものに使われています。表面がガラス質でコーティングされているため、色合いが鮮やかで美しい見た目が魅力です。


金属とガラスを融合させてつくられたホーロー鍋は、それぞれの素材の強みが活かされています。その反面、デメリットもあるため、扱いには注意しなければなりません。


ホーロー鍋のデメリット

デメリット


ホーロー鍋は金属製の表面にガラス質をコーティングしているという特徴ゆえに欠点がいくつかあります。ここでは、ホーロー鍋のデメリットを4つ紹介します。


強い衝撃や急激な温度変化に弱い

ホーロー鍋のベースは金属ですが、表面はガラス質で覆われているため、強い衝撃と急激な温度変化に弱いのが特徴です。ぶつけたり落としたりすると、ガラス質が剥がれたりヒビが入ったりする可能性があります。また、熱い状態から急に冷やすとガラス質にヒビが入りやすくなるため、扱いには注意が必要です。


金属部分がサビやすい

ホーロー鍋は金属の表面をガラス質でコーティングしていますが、鉄板の端部分には釉薬がかかりにくく、金属が露出しやすくなっています。使い方によっては金属部分が酸化し、サビが発生しやすくなります。


炒め物には不向き

ホーロー鍋で炒め物をすると、鍋底に食材が接している部分とそうでない部分に温度差が生じるため、焦げつきの原因になります。本体の変形、表面のヒビ割れ・剥がれなどの原因にもつながるため、炒め物には不向きです。ただし、ル・クルーゼのようにメーカーによっては炒め物に対応しているホーロー鍋もあります。


値段が高め

ホーロー鍋は金属やガラスを使って製造されており、製造過程が複雑なのも影響して、他の鍋に比べて値段が高めなのが特徴です。予算を気にする人にとっては大きなデメリットといえるかもしれません。ただし、適切な使い方やお手入れをすれば長く使えるため、長期的な視点で考えればコストパフォーマンスは良いでしょう。


ホーロー鍋のメリット

メリット


ホーロー鍋のデメリットについて紹介しましたが、それでも人気が高いのには理由があります。ここからは、ホーロー鍋の7つのメリットを紹介します。


耐熱性に優れている

ホーロー鍋はガラス質のコーティングによって、高い耐熱性を有しています。長時間の調理も可能なため、煮込み料理に最適です。また、鉄からつくられた「鋳物ホーロー鍋」は保温性にも優れており、食卓で長く温かい状態を保つことができます。


長く使える

ホーロー鍋は金属とガラス質を加熱再溶融してつくられているので、溶融した金属とガラス質は強固に密着しています。そのため、耐久性が非常に高く、適切な使用方法・お手入れ方法によって長く使えるのが特徴です。


酸やアルカリに強い

金属は酸やアルカリに触れると劣化しますが、ホーロー鍋は金属の上にガラス質でコーティングを施しているため、酸やアルカリに強く、サビや腐食が発生しにくいというメリットがあります。酸性の強い食材を使う場合でも、素材への影響や成分の溶出を気にせず調理することが可能です。


匂いや色が移りにくい

ホーロー鍋はガラス質のコーティングによって食材の成分が吸着しにくいため、食材の匂いや色が移りにくいというメリットがあります。カレーやニンニク、キムチなども安心して調理でき、料理の長期保存にも適しています。  


幅広い調理方法に対応している

ホーロー鍋は耐久性、耐熱性、耐酸性に優れていることから、保温性を活かした煮込み料理はもちろん、無水調理、揚げ物料理、炊飯、蒸し焼き料理、オーブン料理、ジャムづくりなど幅広い調理方法に対応しています。汎用的に使えるため、1つ持っておくだけで多様な料理をつくれるでしょう。


IHに対応している

ホーロー鍋は磁力に反応する金属(磁性体)でつくられていることから、IHに対応している製品が多いのが特徴です。ただし、鍋底の全体が密着するため、強い火力で空焚きなどの調理をすると表面のガラス質が劣化してしまう可能性があります。IHで調理する際は、火力を強くしすぎないように注意が必要です。


美しい色合いを楽しめる

ホーロー鍋は機能性の高さだけではなく、見た目の美しさも魅力です。表面のガラス質に着色がされているため、鮮やかな色合いと光沢が見た目の美しさを際立てます。長年使用しても色合いを保つことができ、カラーバリエーションも豊富なので、キッチンや食卓を彩るアイテムとしても重宝します。


ホーロー鍋を長く使うためのコツ・注意点 

ホーロー鍋を長く使うためのコツ・注意点


ホーロー鍋は優れた耐久性を有していますが、長く使うには適切な使い方とお手入れ方法を理解しておく必要があります。ここでは、ホーロー鍋を長く使うためのコツと注意点を紹介します。


衝撃を与えない

ホーロー鍋は衝撃に弱いため、強い衝撃を与えるとヒビが入ったり割れたりするおそれがあります。ヒビにより金属が露出するとサビが発生する原因となるため、落としたり、ぶつけたり、硬い鍋敷きに勢いよく置いたりなど、鍋に衝撃を与えるのは厳禁です。ホーロー鍋を使用するときや持ち運ぶ際などは、衝撃を与えないように慎重に扱いましょう。


使用後は鍋が自然に冷めてから洗うようにする

ホーロー鍋は急激な温度変化に弱いため、鍋を加熱した直後にすぐ水で冷やすのはNGです。熱い状態から急冷するとガラス質が収縮し、ヒビ割れや破損の原因になります。ホーロー鍋で調理する際は、使用後すぐに水で冷やしたりせずに、鍋が自然に冷めるのを待ってから洗うようにしてください。


空焚きをしない

ホーロー鍋を使用する際、鍋の中に何も入れず加熱する「空焚き」をするのは絶対に避けましょう。空焚きはコーティングの剥がれやひび割れ、破損、変形の原因になります。もし焚きしてしまった場合は、鍋が自然に冷めるのを待ちましょう。


製品に適した調理方法で使う

ホーロー鍋は幅広い調理方法に対応していますが、「炒め物ができるか」「IHが使えるか」などメーカーや製品によって対応可能な条件は異なります。非対応の方法で調理をすると鍋の破損や劣化の原因になるため、使用前に必ず取扱説明書を確認し、製品に適した方法で使用しましょう。


また、ホーロー鍋はベースに金属が使われているので、電子レンジで使用すると発火や故障の原因になります。電子レンジでの使用は絶対に避けてください。


正しい方法でお手入れする

ホーロー鍋を長く使うには、適切なお手入れが欠かせません。使用後、自然に冷めるのを待ってから、柔らかいスポンジと食器用洗剤を使って優しく洗いましょう。またサビや汚れを防ぐため、洗い終わったあとは、水分をしっかり拭き取って乾燥させることも大切です。


また、硬いたわし、スチールたわし、メラミンスポンジ、クレンザー、漂白剤、研磨剤で鍋を洗ったり、金属の調理器具を使ったりすることは、鍋のコーティングの剥がれや傷の原因になるためNGです。焦げつきがひどい場合は強く洗うのではなく、重曹と水を鍋に入れて沸騰させ、火を止めて余熱が冷めるまで放置し、スポンジと食器用洗剤を使って洗い流します。1回で落ちない場合は、この工程を繰り返すと落としやすくなるでしょう。


失敗しないホーロー鍋の選び方 

ホーロー鍋はメーカーによって、さまざまな種類の製品が販売されています。サイズや形状、対応している調理方法などは異なるため、分量や用途、ライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。鍋のサイズに応じた人数・用途の目安は以下の通りです。


鍋のサイズ

14cm~16cm

適した人数

1人

向いている人・用途

  • 湯沸かしやレトルト食品の温めに最適
  • 離乳食など少量料理をつくりたい
  • 時短で調理したい


鍋のサイズ

18cm

適した人数

1~2人

向いている人・用途

  • 小人数分のスープや煮物に最適
  • 炊飯(1~2合)
  • おかずのつくり置きをしておきたい


鍋のサイズ

20cm

適した人数

2~3人

向いている人・用途

  • 少人数分のカレーやシチューなどの煮込み料理に最適
  • 炊飯(3合)
  • 一人暮らしで鍋の使いまわしがしたい


鍋のサイズ

22cm

適した人数

3~4人

向いている人・用途

  • 家族用の主食や主菜、副菜をつくりたい
  • 炊き込みご飯やスープの大量仕込みに最適
  • 2人暮らしで鍋の使いまわしがしたい


鍋のサイズ

24cm

適した人数

4~6人

向いている人・用途

  • 煮込み料理を大量につくりたい
  • 凝った料理をつくりたい
  • パーティー料理や鍋物に最適


鍋のサイズ

26cm~

適した人数

6人以上

向いている人・用途

  • 来客用、イベント時、アウトドアでの調理に最適
  • 食べ盛りの子供がいる家族向け
  • おでんなど具材を多めに入れる料理に最適



ホーロー鍋はデザイン性にも優れており、カラーバリエーションも豊富です。自分の好みやインテリアに合ったカラーを選ぶと、毎日の調理がより楽しくなります。


そのうえで、「丈夫でサビにくい」「軽量化を実現している」「炒め物に対応している」

など、ホーロー鍋のデメリットを克服する製品を選ぶことも大切です。欠点が少ない鍋は比較的扱いやすいので、長く愛用できるでしょう。


また、長く使うためには品質を重視することも重要です。およそ100年の歴史があるル・クルーゼの鋳物ホーロー鍋は、高い品質とデザインを兼ね備えています。初心者でもワンランク上の料理がつくれるため、初めてのホーロー鍋にもおすすめです。


毎日の調理が楽しくなる!鋳物ホーロー鍋「ル・クルーゼ」が選ばれる理由とは? 

ル・クルーゼは1925年にフランスで誕生し、およそ100年にわたって世代を超えて長く愛されてきた歴史と信頼があります。鋳物にエナメル質のホーローを焼き付けた、ル・クルーゼの「鋳物ホーロー鍋」。食材本来のうまみを引き出す設計が施された鍋は、時代を超えて受け継がれた職人の技術によってつくられています。最後に、ル・クルーゼがおすすめな理由を4つ紹介します。


高い耐久性で長持ち&お手入れが簡単

ル・クルーゼの鍋は「100年鍋」と例えられるほどの高い耐久性を持つのが特長です。鍋の表面にはエナメル加工がされているため傷や匂いがつきにくく、一見むき出しに見える鍋のフチもサビにくくなっています。そのため、お手入れも簡単で扱いやすく、料理初心者の方も安心して使っていただけます。


また、フタの裏や鍋の底に不要な凹凸がないシンプルなつくりをしており、洗いやすく、食器洗浄機にも対応している点も魅力です。さらにシーズニングも不要なので、購入したその日からすぐに使い始めることができます。


重い鋳物ホーローを「軽量化」。より使いやすく

鋳物ホーロー鍋は他の鍋に比べて重量があるのがデメリットです。一方、ル・クルーゼの鍋は、熱伝導性や蓄熱性などの機能性をそのまま保ちつつ、フタの軽量化を実現しています。重いものが苦手な方も、より使いやすいのが魅力です。


また、サイズや形状、内側の加工、ツマミなどのさまざまなバリエーションがあり、好みや調理方法に合わせて製品を選べます。加えて、煮込み・蒸し・炊飯・揚げ物・オーブン料理・炒め物も可能で、1つあるだけでさまざまな調理方法に挑戦できるのも魅力です。


食材のおいしさを引き出す設計

ル・クルーゼの鍋には、食材のおいしさを引き出す2つの設計がされています。1つめはドームエフェクトです。ドーム型のフタは、熱と蒸気が食材を包み込むように対流を起こし、全体にムラなく熱を伝えることで、ふっくらとジューシーに仕上がります。


2つめはスチームコントロールです。フタに3ヶ所の突起があり、その隙間から蒸気がゆっくり均一に抜けるため、素材本来のうまみを引き出します。また、効果的に蒸気を逃がすことで吹きこぼれを防ぎ、安全面にも配慮した設計で安心してお使いいただけます。


食卓を囲む人の気持ちを豊かにするカラーバリエーション 

ル・クルーゼは幅広いカラーバリエーションが魅力です。定番カラーだけでなく、シーズナルカラーや限定カラーも発表しており、華やかなビビッドカラー、優しいパステル調、シックなグレーやブラックなど、好みやインテリアに合わせて選ぶことができます。テーブルウェアと合わせたカラーコーディネートも可能で、キッチンから食卓まで自分らしい彩りにすることで毎日の暮らしがより楽しくなります。


まとめ

ホーロー鍋は重量がある・衝撃に弱いなどのデメリットもありますが、適切な使用方法とお手入れによって長く使うことができます。機能性にも優れており、幅広い調理方法に対応していて料理のレパートリーも広がるため、1つ持っておくと非常に便利です。


ル・クルーゼの鍋は、フタを軽量化したり、炒め物が可能だったりなど、ホーロー鍋のデメリットを克服した特長を持っています。初心者でも簡単にワンランク上の料理をつくることができ、丈夫でサビにくくお手入れも簡単なので、ホーロー鍋デビューにはもちろん、カラーバリエーションも豊富なのでさまざまな方にマッチし、プレゼントにも最適です。ル・クルーゼで、ぜひお気に入りの1点を見つけてみてください。