鍋の大きさ、どう選ぶ?|人数別・料理別の目安と注意点
新しく鍋を購入しようと思っているものの、「どれくらいの大きさを買えば良いか」と悩む方は少なくありません。鍋は人数やつくりたい料理などによって、最適な大きさが異なります。本記事では、人数別・料理別に最適な鍋の大きさの目安を解説します。鍋の選び方のポイントも紹介するので、参考にしてみてください。
■目次
【人数別】鍋の大きさの目安
一人暮らしや同棲・新婚生活、お子さんがいる家庭など、人数によって必要な鍋の大きさは異なります。はじめに、人数別の鍋の大きさ の目安を見ていきましょう。
1人分に最適な大きさ
一人暮らしや1人分だけつくりたいという場合、片手鍋と両手鍋それぞれ1つずつあると便利です。片手鍋は14cm~16cm程度、両手鍋は18cm~20cm程度の大きさがあれば、ラーメンやパスタなど、さまざまな料理をつくることができます。1人分だからと小さいサイズの鍋だけを選ぶと思ったよりも容量が足りず、かえって使いにくく感じることがあります。用途に合わせて使い分けられるよう、普段使いには「小」、つくり置きには「大」など2サイズ揃えておくと、料理の幅が広がります。
2人分に最適な大きさ
パートナーとの同居生活や新婚生活、家族・友人との二人暮らしなどの場合も、片手鍋と両手鍋があると便利です。片手鍋は2人分の味噌汁やスープをつくることができる16cm程度、両手鍋は煮物や煮込み料理がつくりやすい20cm~22cm程度がおすすめです。2種類を使い分けることで、忙しい毎日でも段取りよく料理がつくれるようになります。
3人分に最適な大きさ
3人家族や友人たちとの同居生活をしている場合は、18cm程度の片手鍋と22cm~24cm程度の両手鍋を揃えておくと便利です。18cm程度の片手鍋があれば、具材たっぷりの味噌汁をつくることができます。また24cm程度の両手鍋は、カレー・シチューなどの煮込み料理や煮物、スープといったさまざまな料理に適しています。小さいお子さんがいる家庭は、うどんや離乳食がつくりやすい14cm程度の片手鍋を用意しておくのも良いでしょう。
4人分に最適な大きさ
4人分の場合、片手鍋と両手鍋をそれぞれ揃えるよりも、大きさが違う両手鍋を2つ持っておくほうが便利です。たとえば20cm程度の小さめの両手鍋は味噌汁などの汁物や副菜づくりにちょうどよく、4人分でも余裕のある分量で仕上げることができます。また24cm以上の大きめの両手鍋があると、カレーやシチューなどの煮込み料理をまとめてつくったり、つくり置きをしたりするのにも重宝するでしょう。
小さいお子さんがいる4人家族の場合は、14cm~16cm程度の小さめの鍋があると離乳食や幼児食をつくりやすく、ちょっとした温めにも便利です。逆に食べ盛りの中学生・高校生のお子さんがいる家庭では、一般的な4人分の分量では足りないケースもあります。そんなときは大きめの鍋として、26cm程度の両手鍋を持っておくと安心でしょう。
5人以上に最適な大きさ
5人以上の大家族の場合、22cm程度の両手鍋と26cm以上の大きめの両手鍋の2サイズを揃えるのがおすすめです。大きめのサイズの鍋があれば、煮込み料理や具材の多いスープなども余裕をもってつくることができ、料理をつくり置きしたい場合にも最適です。また、キャンプやバーベキューなどアウトドアで使用する場合は、人数に応じて30cm以上の大きめの鍋を用意しておくと便利です。
【料理別】鍋の大きさの目安
鍋はつくる料理によっても最適な大きさが異なります。続いて、料理別の鍋の大きさの目安を紹介します。
カレー・シチュー
カレーやシチューなどの煮込み料理の場合、何人分つくるのかによっても最適な鍋の大きさは変わります。1人~2人分なら16cm~18cm程度の鍋、2人~4人分なら20cm~22cm程度の鍋、5人以上の大人数分をつくるなら24cm以上の鍋がおすすめです。つくり置きをするために多めにつくる場合は、目安のサイズよりも大きめ(1人分なら22cm程度)の鍋を選ぶと良いでしょう。
スープ・味噌汁
スープや味噌汁をつくる場合、小型タイプの片手鍋や両手鍋がおすすめです。1人~2人分なら14cm~16cm程度の鍋、3人~4人分なら18cm~22cm程度、大人数の場合は22cm以上あるとつくりやすくなります。また、つくり置きをする場合や具だくさんのスープ・味噌汁をつくりたい場合は、22cm~24cm程度の大きさの鍋を選ぶと便利です。具材の量や何食分つくるかなどに合わせて選ぶと良いでしょう。
パスタ
パスタをつくる場合、お湯の量が少ないとパスタ同士がくっついてしまう可能性があります。そのため、大量のお湯でパスタを茹でられるように1人~2人分でも22cm~24cm程度の両手鍋があると安心です。3人~4人以上の大人数分のパスタを一度に茹でる場合、26cm以上の大きめの鍋を選ぶのがおすすめです。
肉じゃが・煮物
肉じゃがや煮物などは途中で具材を混ぜる必要があるため、こぼれないように大きめの鍋を選ぶのがおすすめです。1人分なら18cm程度、2人分なら20cm~22cm程度、3人~4人分なら22cm~24cm程度、5人以上なら24cm以上の大きさがあると安心です。つくり置きをする場合、1人~2人分でも24cm程度の大きめの鍋を使うと良いでしょう。
おでん
おでんはいろんな具材を入れる必要があり、またその中のはんぺんや練り物は煮ているうちに膨張するため、かなりの容量を必要とします。1人~2人分でも22cm~24cm程度、3人~4人分は26cm~30cm程度、5人以上なら30cm以上の鍋というように、大きめの鍋を選ぶと安心です。
大きさ以外も重要!鍋の選び方の注意点
鍋は人数やつくりたい料理、収納スペースなどに合ったサイズを選ぶことが大切です。しかし、サイズだけで鍋を選んでしまうと、以下のような思わぬ失敗を招く可能性があります。
- 食材や鍋が焦げつきやすい
- 料理がすぐに冷めてしまう
- 煮崩れしやすい
- コーティングが剥がれてしまう
- お手入れが大変
- IHに対応していない
鍋は素材によってそれぞれ特徴があり、料理の向き・不向き、お手入れ方法、対応熱源などにも違いがあります。サイズだけで決めてしまうとライフスタイルに合わないものを選んでしまう可能性があるので注意が必要です。鍋を選ぶ際は、素材にも注目しましょう。
鍋を選ぶ際は素材選びも重要
鍋の素材にはさまざまな種類があります。素材ごとの特徴は以下の通りです。
【アルミ鍋】
- 熱伝導が早く、時短料理に向いている
- 軽量で扱いやすい
- 長時間の煮込みや保存 には不向き
- IHに対応していない製品が多い
【ステンレス鍋】
- 保温性や耐久性に優れている
- 酸やアルカリに強く、サビにくい
- 熱伝導性が低く、焦げつきやすい
- 熱の伝わり方にムラがあり、繊細な火加減が必要な料理には不向き
【鋳物ホーロー鍋】
- 耐熱性や保温性、耐久性に優れている
- 均一に熱が伝わる熱伝導性に優れている
- 焦げつきにくく、サビにくいため長持ちしやすい
- 直火にもIHにも対応している製品が多い
- 他の鍋に比べて重量がある
【土鍋】
- 保温性に優れている
- お手入れの手間がかかる
- 熱伝導性が低い
- IH非対応で直火専用の製品が多い
素材によってメリット・デメリットがそれぞれあり、向いている料理も異なります。幅広い料理をつくりたいなら、素材の異なる鍋を揃えるのもおすすめです。中でも鋳物ホーロー鍋は機能性に優れており、初心者でもおいしい料理をつくれます。幅広い調理方法にも対応しているため、1台持っておくと便利です。
1つで5役!鋳物ホーロー鍋の特徴
鋳物ホーロー鍋とは、溶かした金属を型に流し込んで固め、表面をガラス質でコーティングした鍋のことです。機能性に優れており、煮る・焼く・蒸す・炊く・揚げるといった5種類の調理方法に対応している汎用性の高さが魅力です。
メリット
鋳物ホーロー鍋には、以下のようなメリットがあります。
- 熱伝導性が高く全体に熱がムラなく伝わるため、食材が煮崩れしにくくふっくら仕上がる
- 保温性に優れており、煮込み料理や余熱料理ができる
- 耐久性が高く、長く使える
- 耐酸性があり、サビにくく腐食にも強い
- 耐熱性が高く、直火やオーブンでの料理が可能
- 煮込み料理や蒸し焼き料理、揚げ物、無水調理、炊飯など幅広い調理方法に対応
- 匂い移りや色移りがしにくい
- IHに対応しているものが多い
- 鮮やかで美しい見た目をしており、おしゃれなデザインが多い
食材にじんわりと熱を通す構造をしているため、初心者でも料理をおいしく仕上げることができます。また、耐久性や耐酸性も高く、適切な使用方法とお手入れによって長く使えるのもメリットです。
デメリット
一方、鋳物ホーロー鍋には以下のようなデメリットもあります。
- 衝撃や急激な温度変化に弱い
- 炒め物には不向き
- 重量がある
- 電子レンジで使用できない
表面がガラス質でコーティングされていることから、衝撃や急激な温度変化には弱く、傷や破損の原因にもなるため炒め物には不向きです。また、金属をベースに製造されているので他の鍋に比べて重量があり、発火の原因になるため電子レンジで使用することはできません。鋳物ホーロー鍋を使用する際は、扱いに注意しましょう。
お手入れ方法
鋳物ホーロー鍋は急激な温度変化に弱いため、使用後は自然に冷めるまで待ってから洗う必要があります。研磨剤や硬いたわし、スチールたわし、メラミンスポンジは鍋のコーティングを傷つける可能性があるので、柔らかいスポンジと食器用洗剤を使って優しく洗いましょう。
焦げつきや着色汚れがひどい場合、重曹を使うのが効果的です。水と重曹を鍋に入れて沸騰させ火を止め、 そのまま余熱が冷めるまで放置し、その後スポンジと食器用洗剤で洗い落とします。サビや汚れ防止のためにも、使用後はしっかり水分を拭き取って乾燥させることが大切です。
鋳物ホーロー鍋の選び方
鋳物ホーロー鍋はメーカーや製品によって、品質やデザイン、対応している熱源などに違いがあります。鍋の大きさも重要なポイントですが、長く使いたいなら品質やデザイン性を重視することも大切です。品質やデザイン性を強みとしているル・クルーゼは、鋳物ホーロー鍋のサイズ展開が豊富で、ミニマムから大ぶりなものまで揃えています。使いやすく、初めての鋳物ホーロー鍋にもおすすめです。
高品質で「一生モノ」の鍋、ル・クルーゼの使い方
ル・クルーゼは1925年にフランスで誕生し、マリリン・モンローをはじめとする多くの著名人にも愛されながら、世界中で長年親しまれてきました。高い品質とデザインにこだわっており、毎日の調理が楽しくなる創意工夫がされているため、初心者から料理好きの方まで幅広い方におすすめです。最後に、ル・クルーゼの鍋の魅力を3つ紹介します。
サイズもカラーバリエーションも豊富。テーブルコーディネートを楽しもう
ル・クルーゼの鍋はサイズもカラーバリエーションも豊富なため、用途やお好みに合わせて選ぶことができます。片手鍋は14cm~18cm、両手鍋は14cm~30cmまでご用意。1人用鍋をお探しの方も大人数で使いたい方も、ちょうどいい鍋が見つかります。また、ビビッドカラーやパステル調、シックなグレーやブラックなどカラーリングの幅も広く、シーズナルカラーや限定カラーも毎年発表しています。選ぶ色によってキッチンや食卓、料理の印象が変わり、料理を囲む人たちの気持ちを豊かにしてくれるでしょう。
匂いや汚れがつきにくい。煮込み料理も安心。
ル・クルーゼの鍋は高品質な原材料を使い、職人の手作業を経て一つひとつ丁寧に仕上げられています。またガラス質でコーティングされているため、匂いや汚れがつきにくく、丈夫でサビや欠けなどに強いのが特長です。「100年鍋」と例えられるほどの耐久性があり、使い方とお手入れ次第で長く愛用できます。余計な凹凸のないシンプルなつくりによって、さっと洗いやすく、お手入れも簡単で使いやすいのが魅力です。
さまざまな料理に挑戦しよう。おいしい料理をつくれる2つのヒミツ
ル・クルーゼの鍋は、保温性や熱の伝わり方が優れているだけでなく、食材をおいしくする工夫が随所に施されています。たとえば、ドーム型のフタは鍋内部の熱を効率良く対流させ、食材全体に熱が均一に加わることで、お肉やお魚はふっくらとジューシーな仕上がりになります。また、フタの3ヶ所にある突起がスチームコントロールの役割を果たし、蒸気がゆっくり外に出ることで雑味を逃がし、素材本来のおいしさを引き出します。吹きこぼれしにくい安全設計で、調理の際も安心です。
ル・クルーゼの鍋は、一般的なホーロー鍋が苦手とする炒め物やオーブン料理も可能です。煮込み料理や揚げ物、蒸し焼き料理、炊飯、オーブン料理など幅広い調理方法に対応しているため、汎用性が高く、料理のレパートリーが自然と広がります。
まとめ
鍋は人数やつくりたい料理などに合わせて、最適な大きさを選ぶことが大切です。サイズの違う鍋を揃えれば、料理の幅が広がり、毎日の食生活も楽しくなります。
ル・クルーゼは鍋のサイズ展開が豊富で、幅広い調理方法にも対応しているため、さまざまなニーズに合った鍋が見つかります。料理初心者にもおすすめなル・クルーゼで、ぜひお気に入りの1点を見つけてみてください。